いつまでも綺麗なカラーをするために

こんにちは。今日は「カラー」についてのお話になります。

一瞬も一生も美しく

資生堂さんのキャッチフレーズです。とても共感します。美容室でも今日の仕上がりも美しく、家に帰ってからも美しく。出来れば次に美容院へ行くまで綺麗でいてもらえると嬉しいです。ヘアカラーも仕上がった色が綺麗に「長持ちしてくれるといいなぁ」と思う方も多いように感じます。次に美容院へ行くまで全く変わらないようにする事は不可能ですが、なるべく綺麗を長持ちするのに大切なことについてご紹介できればと思っています。


【一番大切なこと】

健康な髪の毛でいること!!

これが一番大切ですね。髪の毛の中に入ったカラーの染料が外へ出ていかないようにする事で色持ちがよくなるので特に髪の毛の表面の部分になる「キューティクル」が整っていることが本当に大切です。「髪の毛が痛む」というのはまずこのキューティクルがダメージを負っていきます。外側から傷ついていって徐々に内部の栄養分が外へ流れていきパサつきなどが強くなっていきます。ダメージケアをしっかりして髪の毛の内側にあるものを外へ出ていきにくくすることが『大切』という事です。

ちなみに髪の毛が細い人柔らかい人や太い人硬い人でもキューティクルの枚数が違っています。柔らかい方などはキューティクルが少ないので色持ちが悪い方も多かったりしますね。

カラー後にトリートメントなどでケアをすることはとても大切です。ダメージをしてすぐに栄養補充すると吸収もいいのでより効果的だからです。ただ事後ケアよりも事前ケア(予防)の方が大切で、常日頃から髪の毛のケアをしっかりしてカラーをする前に髪の毛のコンディションを良くしておく努力が身になっていきますので、普段からのホームケアが大切なのはカラーのモチにも影響大なので頑張りましょう。ホームケアで大切なのは重要な順に:シャンプー・トリートメント・ベース剤(洗い流さないトリートメント)です。


「色が外に出ていく以外の色抜けについて」

髪の毛の外へ染料が出ていくと色が抜けるというのはシンプルで分かりやすく色持ちが悪くなることですが、それ以外にも紫外線や高温での熱処理などで色が『変色』することがあります。

紫外線に当たることで、染料が髪の毛から出ていくというのは想像するのが難しくないですか?

この場合色が抜けて染料の量が減るというよりも、色が黄色く変色してしまい抜けたように感じるような現象になります。高温での熱処理の場合もそうで、もともとカラーをした色が違う色へ変色してしまう事で色が抜けたように感じる現象になります。なので紫外線ケアで髪の毛用の日焼け止めを使ってもらう事も大切ですし、帽子や日傘など物理的にケアすることも大切です。

アイロンやコテなどを当てるときも事前にオイル系のベース剤(洗い流さないトリートメント)をつけて同じ場所に長時間当てないように気を付けましょう。


「そもそも色持ちとは?」

少し見方を変えてカラーのモチを考えてみると、仕上がりの色・美容院でカラーした色から時間がたち最初と変わってきたときの色の差があるほど色落ちしたように感じます。色持ちが良い=色落ちが少ない とも言えませんか?

色落ちが激しく感じやすいカラーとしては、

  • 初めが鮮やかな色
  • 明るい髪の毛に乗せた色

というのは代表的な部分で少し重なる部分もあるのですが、髪の毛は白い紙に絵の具を塗るのとは違って[黒、茶、黄]といった紙に絵の具を塗るイメージに近いので、色が抜ける・落ちるとこの色へ戻っていきます。茶色系で染めていれば色持ちがよく彩度が高くビビットな色に近いほど差が激しくなり色持ちが悪くなるといった感じです。髪の毛は明るくなるにつれて黒→黄に変わっていくので、明るくなるほど鮮やかな色が表現できるが色持ちは悪くなる。という事が言えます。

ややこしくなってしまいましたが、なんとなくイメージつきましたでしょうか?

やる色によってや、やる色の明るさによって変わってきます。最近ブリーチをしてカラーを乗せるのも多くなってきています。【グラデーションカラー】【インナーカラー】【イヤリングカラー】【Wカラー】【ハイトーンカラー】など色々なデザインがありますがグレイ系の色の方が若干モチが良いように感じるのはさっきの話で言う「前後の色の差が少ない」のでそう感じることもあります。

ハイトーンのカラーなど色落ちがしやすい方はお勧めとして「カラーシャンプー」があります。自分のしたヘアカラーに合わせてシャンプーを使ってもらうと随分違うと思います。(ただ色素沈着しやすいのでカラーチェンジしたい方は使い過ぎに注意が必要です。)


「Lilasのこだわり、塗布方法など」

お店で気を付けているお客様の色持ちがよくなるための工夫についてですが、まず前処理です。カラー前にトリートメントを付けて髪のコンディションを整えてからカラーをします。

シャンプーをする前にはカラーの髪の毛の負担になる「アルカリ・加水・ジアミン」などを中和除去していき炭酸泉でのバッファー効果も加えて家に帰ってからのダメージの進行を抑えたりします。

髪の毛の根元・中間・毛先など状態に合わせて必要最低限の強さにカラーを設定することで負担を極力減らします。

なるべく【痛ませないようにカラーをする】ことで今日も未来も色持ちがよくなるように考えてます。

 

ちょっと矛盾することですが、色が抜けることでカラーチェンジができる。(違う色を楽しめる)という事もありますが・・・。

人それぞれの色持ちをよくする工夫があると思いますので少しずつの積み重ねをしてより良い状態を一緒に作っていけるといいですね。

 

髪の毛の基礎ケアとしてはシャンプーはやはり大切です。「髪の毛の処方箋」その方に合わせてお店で調合しお渡しするシャンプーを扱っています。興味のある方は声かけてください。

関連記事

  1. 見た目だけではない「髪の毛」の不思議な力

  2. カラーを楽しむ。色のお話。

  3. 用法容量を守って。

  4. 紫外線、日焼けの時期が来ましたね

  5. 「似合う髪型」と「やりたい髪型」

  6. 素朴な疑問?!Q&Aに答えていきます

  7. シャンプーとトリートメントはセットで使うべきか??

  8. 髪の毛の乾かす乾かさない問題について

  9. 顔の印象を変えるヘアスタイル

  10. 伊藤 敬一と申します。

  11. お家で出来る髪の毛の直し方

  12. 明るめに白髪を染める方法について