今回は「ヘアカラーの色が長持ちするためには?」といった内容のお話をしたいと思います。
まず、やっぱり色が抜けてくるとヘアスタイルが崩れた感じが強く出てしまいます。それに痛んで見えたりパサついたりもしてききて嫌ですよね。なので当然ヘアカラーをしたので「その色を長く楽しみたい」という事もそうですし「いつも綺麗なヘアスタイル」をキープする為にも『ヘアカラーのモチ』は重要になってきます。(周りの方からいつも素敵ですねと思われる事にも)
大きく考えて2つのポイントにして説明させていただこうと思います。
- 色モチのいい髪質、悪い髪質
- 色モチの良くなる生活
といった感じです。まずは1、の髪質について説明していきますね。
まずシンプルな答えから言うと「健康な髪の毛ほど色モチが良い!!」です。
ヘアカラーというのは髪の毛の「たんぱく質」にくっついて発色しています。なので髪の毛の中にたんぱく質が多いほど多くの染料が中に留まっています。そして「濡れる・シャンプーする・薬剤をつける」などで髪の毛の外に少しずつ出ていく事で色が抜けていきます。
カラーの原理として「メラニンという黒髪に見える要因の茶色を壊す」「染料を入れる」ことでヘアカラーは出来ています。
なのでカラーが抜けると明るくなったり、オレンジになったり、黄色くなったりします。
抜けた後に変化が大きい方(最初よりも明るくなったり、オレンジになったり黄色くなったり大きく色が変わる方)はダメージが多い可能性があります。なので、まずは痛ませないようにしたり。トリートメントなどで栄養補給したりして、なるべく染料がくっつくたんぱく質が髪の毛の中に多い状態を作ってあげて染料をたくさん髪の毛の中に定着させることが重要になります。
そして多くの染料が髪の毛の中にあったとしても外に出る量が多いとそれも早く抜けてしまう事になります。そこで大切なのは髪の毛の蓋の役割にもなるキューティクルという「髪の毛の表面」です。ココが整っていると中の染料を『閉じ込めてくれます』。
表面の蓋(キューティクル)はどうなっていることが大切か?
それは枚数です。
実は髪の毛の表面にあるキューティクルは普通毛(5~8枚)軟毛(3枚程度)硬毛(9枚以上)と言われます。層になってるんですね。薄~い魚のウロコの様なものが何層にもなっているイメージです。これが濡れたりパーマ液やカラー剤などのアルカリに触れることで開いたり閉じたりします。そしてダメージを追うと剥がれてしまいます。痛んでいる髪の毛のコシが無くなるのはキューティクルの枚数が減っている証拠です。これも痛ませないようにしたりトリートメントをしたりベース剤をつけたりしてしっかり蓋が出来る状態を作ります。
原因1の髪質というところの「内側」と「外側」の状態で色持ちが大きく変わる事をなんとなくご理解いただけましたでしょうか?
そしてここまでのお話を見ていただいて思われた方もいらっしゃるかもしれませんが【人によって差がある】所があります。
もともと髪の毛の柔らかい方はキューティクルが少ないため抜けやすく、髪の毛が細い方は定着する染料が少なくなりやすいです。細くて柔らかい方の色モチが悪いのはこういった面があるからですね。だからといって髪がしっかりしている方も油断できません。しっかりしている分『痛んでいる髪と痛んでいない髪の毛の差が大きくなる』可能性がある為、部分的に色モチが悪くなりムラのある状態になる可能性があります。(髪が軟らかい人が全体的に抜けるのとの違い)
意外と全体的に均一に抜けてきたらそれはそれで良い色なんてことも・・・。
そして2、の生活面についてです。1番は予防です!!何にしても【治療よりも予防】が効果が大きいです。例えば、
いま自分の髪の毛の強度が100%中の80%だとしましょう。
「予防して痛ませないよう」に施術していった80%の状態と、「治療して補った」後の80%ではその後の崩れやすさに差があると思いませんか?どうしても人の体というのは100%元通りになる事は難しいですよね?
ほぼ元の状態に戻った感じがする。というのが限界のように感じます。
まずは予防して髪質をキープするようにしましょう。その為にLilasでは出来る限り、いま美容界で良いと言われている「痛ませないための処理」をしながらカラーやパーマをしています。そのように予防することが大切なのと、家でもベース剤という洗い流さないトリートメントも毎日つけることで痛みにくい生活になります。
意外なところでブラッシングの脅威について。雑にブラッシングをするとキューティクルにダメージが出ます。その為ブラッシングする際は毛先から丁寧にやってあげてくださいね。あと濡れたまま擦らない・寝ないという事です。濡れているとキューティクルが少し開いていま。
例えば状態の良い手の時は指を擦っても何ともないですよね?でもササクレが出来ている指を擦ると当然ですが痛かったりササクレが広がったりします。濡れている髪の毛というのはそういった状態に似ています。擦るダメージが何となくイメージできましたか?ついついという方は気を付けてあげてください。この物理的なダメージは補修不可能です。
そしてシャンプートリートメントでケアしていくという事です。ダメージケアのシャンプーなどは良い髪質の土台作りの為にも大切です。しかしケア成分によってはカラー直後は色と一緒に外へ出てしまうものもあり注意が必要です。次のカラーの為にもダメージ用シャンプーで土台作りを。というのが僕の持論です。
このようなところを気を付けていただくと色モチは良くなっていきます。
今よりも色持ちが良くなるために色々と気にかけてもらえると幸いです。