今回はお客様からよくいただく質問で「トリートメント」のモチについて聞かれることも多いので紹介させていただこうと思います。
トリートメントをすると髪の毛がさらさらになったり、しっとりしたりツヤツヤになったりして気持ちがよくなりますよね。思わず触りたくなるのかな?と思います。ただ正直「モチ」が気になっているのがお客様の本音のように感じます。それに美容師の言うトリートメントの持続期間とお客様が感じるトリートメントの持続期間が違うのもあるのではないでしょうか?僕たち美容師もメーカーさんやディーラーさんから教えてもらう効果や持続期間を参考にしてお客様にお伝えしている部分もありますが正直、自分たちが体感する中で「教えてもらったほどモチが良くない??」と感じたりもします。
僕が思ったことは【髪の毛にトリートメントの効果がある期間と体感できる期間にズレがある】という事です。ここを少し深堀りして紹介させていただこうと思います。
トリートメントした後の気持ちのいい髪の毛がずっと続くといいですよね?とはいえ、美容師が嘘を言っているわけではありません。個人差はあるにしても基本的にはお伝えしている期間の間に徐々にトリートメント成分が抜けていくというものになります。
お客様との体感の差で言うと例えば「1か月ぐらいのモチです」と言われて実際は「一週間で取れてきたか?」なんて感じることもあると思います。ですが「トリートメントの効果は持続している」という前提で考えると、
どうしても現実として
『もともとの髪の毛のダメージ具合によって次回トリートメントをするまでの間隔が変わってくる。』
『ダメージが気になる方ほど早めにトリートメントを重ねていくことで結果的に【モチ】がよくなっていく』
という事が髪の毛のケアで重要になります。
そして気を付けてほしいのは【良いトリートメントを2ヵ月に1回】するよりも【そこそこのトリートメントを1ヵ月に1回か、1ヵ月に2回】したほうが良いという事です。徐々に良いトリートメントにしていったほうが良いんです。
少しイメージしていただきたいのですが、髪の毛のダメージ具合を「バケツに水が入っている状態」で例えます。バケツの中に満タンの水が入っているのが健康な髪の毛の状態だとして、ダメージするとまずバケツに穴が開きます。そしてその穴から中の水が出ていく状態が髪のダメージが進行していく状態です。
そしてトリートメントをすることで水を足したり穴をふさいだりします。良いトリートメントは水もいっぱい補充しますし穴もしっかり埋めていきます。ですが一度空いてしまった穴はケアをしても「時間が経つ」とまた元の状態に戻っていきます(塞いだ穴が開いていってしまう)。
なのでたくさん水を補充したとしてもまた出ていったしまうわけです。まずは穴をしっかり塞ぎ中の水が出てこないようにしていくことが大切なので【短い間隔で】穴をふさぐようにトリートメントをして穴が元の状態に戻りにくくすることが大切になってきます。どれだけ良いトリートメントでも時間がたつと穴が戻ります。早めに修復をすることで穴を開きにくくする事ができます。プラスするだけでなくマイナスを減らすことが大切!!
先ほどの説明のように「たまに良いトリートメントをするよりも、そこそこのトリートメントでもいいので早めにしていった方が良い。そして徐々に良いトリートメントにしていきトリートメントの効果がモツようにしていくのがオススメ」といった話につながってきます。(もちろん良いトリートメントを頻繁にするのは最高です)
ちょっと分かりずらかったですかね?トリートメントのモチをよくするために、めちゃくちゃ簡単な言葉にすると。ダメージが強いと良いトリートメントもすぐ取れちゃうので、まずはトリートメントが髪から抜けにくい状態を作ってからしっかりケアをしないとモチが良くならないよ。その為には早めにケアを重ねていくことが大切ということです。
特にお客様がトリートメントの効果を実感するのは「手触り」の部分が多いと思います。ここは髪の毛の外部のケアが大きな要因です。さっきお話した穴のケアはこの外部ケアになります。そうすることでモチが良くなり手触りの良い期間も変わることになるのではないでしょうか?
トリートメントのモチは「髪の毛に成分が残っている期間」と「お客様が実感できる期間」はどうしてもズレてしまいます。それにトリートメントか?髪質改善ヘアエステか?によっても変わります。ですがなるべく皆様の体感でモチが良くなるようにしていきたいです!!その為には先ほど説明させていただいたように”差”がでてしまう原因を解消していけるように工夫していきたいと思います。
こういった毛髪理論も踏まえ、お店としてしっかり考えてお客様に提供させていただいている内容は、
Lilasでは『カラー・パーマ』をさせていただいた方には漏れなくトリートメントはさせていただいております。これは【ダメージについて】書いた記事でも説明はしていますが、カラーやパーマをさせていただくと髪の毛が痛んでいく「原因」が生まれます。「きっかけ」というニュアンスの方が分かりやすいですかね?さっきのバケツに穴をあけてしまう部分。そこを早く埋めたいからです。
意外とダメージの9割が実は普段の生活で起こっていて、カラーやパーマは髪のダメージの1割ぐらいになります。カラーやパーマで1割のダメージを負います。穴が開きます、そこに普段の「髪を濡らす」「シャンプーをする」ことなどでその後のダメージにつながっていくという事です。
僕たちとしては「カラーやパーマをしたらダメージする原因ができるので絶対にケアしておく必要がある!」という思いで、髪が綺麗になっていただけるケアをサービスさせていただき、お客様の髪の毛が『痛まない』ようにや『ご来店のたびに髪がよくなっていく』ように施術させていただいています。
「思わず触りたくなる髪質」をテーマにお店をしていますので今よりももっと喜んでいただけるように勉強していきます。