ヘアスタイルを普段から扱いやすくしていき、将来的にも綺麗で扱いやすい髪の毛をキープしていく時に注意した方が良いのが「カットやカラー」などといったメニューを何にするのか?という事です。
ただ今回のお話は「○○カラー」が良いですよ。「○○カラー」はやめた方が良いですね。というようなお客様にとってよく分からないようなメニュー(オーガニックカラーが良いですよ!とかハーブカラーはやめましょう!とかではなく)の話ではなくもっとザックリと「カット・カラー・パーマ・ストレート」などといった大きな話で分かりやすくお伝えできたらと思っています。
そもそも髪の毛やヘアスタイルについて学校で授業があるわけでは無く専門分野なのが分かりずらい所だとは思うのですが、自分の髪質やクセが他の人と比べてどうなのか?というのも違いが分からないですよね?それなのに理想があってそれにしたいけどどうしたらいいのか?というのも想像するのが難しくて当然だと思ってます。それなのに美容室ではお客様がメニューを決めて予約をしなくてはいけない。(と言いつつLilasもそうなんですが・・・。)こういった現状で少しずつ問題がややこしくなっていきます。例えばメニューが決まった状態でご来店頂きカウンセリングが始まるので美容師側も先入観がありそのメニュー内でお客様から聞いた要望を叶えようと幅を狭くしてしまったり、予約時間の関係上プラスメニューが出来なかったり・・。ヘアスタイルというのは基本的にはオーダーメイドだと思っているのでいずれはもっとお客様一人一人に本当のヘアプロデュースが可能な美容室の形を作っていきたいと思っています。これは完全に僕の内心の話で今回の内容とは少し違うので話を戻しますね。
そもそも髪の毛やヘアスタイルのことが「よく分からない」というのが基本だと思います。ですが最初に言ったようにいつまでも綺麗に扱いやすい髪の毛をキープしていき、分かりずらい中でも自分でメニューを想像して予約をしなくてはいけない現状の中で少し知っておいていただくといいのが、適材適所でメニューを選ぶという事です。
カンタンでよくあるお話の中で「量が多いから減らしてほしい」「膨らむので減らしてほしい(髪の量を)」といったお悩みがあった時にカットして量を減らした方が良いのか?それとも僕の妹なんかはそうなのですが、あまりにも内側のクセが扱いにくいのでいっその事ストレートを定期的にした方が髪質良くなるよ。って事もあります。これはやっぱりカットするという事は髪の毛に刃物で傷つける行為なのでいくら美容師のハサミの切れ味が良くても【切らない】よりは痛みます。それになるべくたくさん減らしてほしいというような要望になるので着る量も多くなりますので、それなりのダメージが出やすいです。僕自身も当たり前ですがなるべく痛まないようにダメージが最小限になるようなハサミを選んでカット手法も考えて施術させていただいていますが、今までの経験上やはりたくさん減らすのは髪質が悪くなります。こういった場合は細目にカットして整えるか、忙しかったりしてどうしても間が空いてしまう方はストレートをしてあげた方が結果的にダメージが少なくなったりします。
他には「トップにボリュームが欲しい」といったご要望があったとしてパッと思いつくのが『パーマ』ですかね??トップにパーマをかけたらボリュームが出そうですがそうではない時もあります。結構こういったお悩みの方はトップが分け目パックリという方も少なくありません。まずした方が良いのは『カット』で分け目を消して乾かした時に収まりが良いように切り整えることです。分け目がパックリではパーマをかけても思っているようにトップのボリュームが出ることはありません。微妙に横にボリュームが出ます。イメージはハート♡みたいになります。これはやっぱり分かれているからで、雑誌のモデルさんなんかを見ても分かれていても地肌がはっきり見えるほど分かれてはいないと思います。「トップにボリュームが欲しい」という時に一番大切なのはトップの分け目だという事です。それに少しでもフワッとした感じが欲しい時は「明るい色が浮き出て見える」目の効果を使ってハイライトをトップに入れてあげるのも手です。
こういった感じでお悩みや要望に合わせてスタイルを理想にしていく時にその人の髪質やスタイルの長さや髪の量などでも方法は違ってきますが『髪の毛に何をしてあげるのか?』ということがとても大切で、それが【ダメージ】や【扱いやすさ】や【スタイルの長持ち】などに関わってきてこの先の髪質へも影響してきます。
僕もまだパッと見てお客様の髪質や頭の形やクセを100%把握して最適な答えを出せるレベルではないので一緒に考えながら最適を見つけていけたらいいなと思っています。それに僕自身が美容室へ髪の毛を切りに行く時も「どう伝えたら良いのか?」よく分からないぐらいです。何か要望やイメージやお悩みなどあれば『上手に伝えないと』とは思わずにとりあえず口にしてみてください。一緒に悩めればと思います。