こんにちは今日は「お家で巻いたりストレートに伸ばしたりするときに何度にした方が良いのか?」という事についてお話していこうと思います。
コテやアイロンの温度が気になるのは、「痛ませないようにしたい。上手に跡がつくように。巻いたモチがいいように。」といった理由があると思います。なのでアイロンのお勧めの温度と上手に巻くためには?という目線で説明していこうと思います。
痛ませないようにする温度は??
髪の毛がコテやアイロンの温度でダメージをするときに、髪が乾いている状態だと【約130℃】ぐらいからで、髪が濡れていると【約60℃】ぐらいから熱変性が始まってしまいます。では「130℃以下で巻けばいいんですね」というと少し早とちりで、コテやアイロンを髪に当てたとき、コテやアイロンの発熱部分は冷えた髪に熱を奪われるため、約50℃ほど温度が下がります。という事は目安として【180℃】付近を基準に考えていけるといいのではないでしょうか?結構美容師も180℃辺りで巻いている人が多いです。ただ個人差がありますので
- クセが強い人
- 髪が太い人
- ヘアカラーもパーマもしていない人(バージン毛)
- 硬い髪質の人
などは180℃前後がオススメです!
これらの髪質の方は、カールやストレートのクセがつきにくく低温でスタイリングした場合、同じ毛束に何度も・じっくりと、コテ・アイロンを通すことになりかねません。
また、湿気を含みやすい髪や、ヘアカラー・パーマの経験が無い髪は15%近く水分を含んでいるため、しっかり髪から水分を飛ばさないとカールやストレートの形が付けにくいことも…そして、
- ダメージが目立つ人(濡れるとトロンと柔らかくなる人)
- 毛が細い人
などは150℃以下がオススメです!
ダメージが目立つ髪や、湿気の影響を受けにくい髪の場合髪内部の水分が10%前後と、コテやアイロンでのスタイリングにギリギリ必要な水分しか保持されていない場合も…
コテやアイロンの温度が高すぎる場合、乾燥によるダメージが増えかねません。
また、毛が細い方はコテやアイロンによる熱の影響を受けやすいため温度も低めで、細かく毛束を取ってスタイリングした方が髪へのダメージを抑えることが期待できます。
こんな感じで自分に合った温度を「目安」にして実際巻いてみて調節していくといいと思います。髪の毛は場所によって太さが違う方も少なくありません。前髪や顔回りなどは細い髪の毛だったりするので後ろの方よりも温度を落とすなど工夫するとよりダメージの予防につながると思います。そして何回も巻きなおしたりすると余計にダメージが出ますので、1回で必要なカールがつくように巻く髪の毛の量に気を付けることもダメージ予防には大切です。
上手に形を付けるための温度設定。
とにかく早く形を付けたい!!という時は「高温」です。やはり温度が高いほうが跡がつきやすくなります。(もちろんダメージは強いです。)そして細い髪の毛だからなのか巻いてもすぐ取れてしまう・・・。という方も「高温」が必要だったりします。巻いたカール感がキープする【ハリ】が元々ない髪質なので、高温でパリッと巻くことでカール感がだれてこなかったりします。
あとはやりたいスタイルによっても変わってきます。しっかりとした巻いた感じが欲しい場合は「高温」の方が良いですし、ナチュラルな柔らかい巻き感が欲しいときは「低温」のほうがいいです。これはさっきもお伝えしたように高温だとパリッとした質感が出ます。それが必要なのか?邪魔になるのか?という事です。ただこのパリっとする状態が【タンパク変性】といって「生卵がゆで卵になる」タンパク質の変化と同じ現象です。何が言いたいかというと「ゆで卵を生卵に戻すことが出来ない」ように『タンパク変性した髪の毛は元に戻らない』という事でコテやアイロンを高温で使い続けている髪の毛はだんだん硬くなってきます。トリートメントなどで油分や水分を補給して髪の毛が柔らかくなるようなケアをしたとしても「タンパク変性した部分が治ったわけではない」のが注意です。なので個人的には必要以上に高温を使うのを避けた方が良いと思うのと、今はナチュラルなスタイルも多いのでそういった巻き方を覚えていくと髪の毛にもいいのではないか?と考えています。
あと設定温度と同じぐらい大切なのが、コテやアイロンの熱が【均一に巻き込んだ髪の毛に伝わっているか?】という事です。前にも説明したことのある内容でもありますが、髪の毛の量を多く取って巻くとステーキのレアな状態みたいな熱の伝わり方になります。
外側は熱が伝わっていますが中には伝わっていないので、カールやストレートの効果が効いている髪の毛と効いていない髪の毛があるため元に戻りやすいです。モチが悪い方はこれが原因かもしれません。いつもモチが悪いと感じているのであればいつもの2/3ぐらいか1/2ぐらいの髪の量で巻いてみてください。意外と巻く回数は増えても早く跡がつくようになるので、結果的に早く巻き終わる可能性もあります。
コテやアイロンはやる方が絶対素敵だと思いますがダメージも忘れずに上手にヘアライフを送っていけるといいですね。皆さんが健康で笑顔でいていただけると嬉しいです。