ハサミのご紹介

こんにちは。今日は興味なかったらすいません!僕たちが一番大切で一番使用頻度の高い道具「ハサミ」について少し紹介していこうと思っています。何を紹介するのか?というと【種類・使用目的・メリットデメリット】と、こんな感じです。興味があれば読み進めていただければと思います。

ハサミですが、本当はお客様にとって一番大切なことかもしれないと思っています。『カット』はとても重要ですよね?中には長さはいつもほとんど変えずに、量も気にならないのでカットはどうでもいいです。それよりもカラーが私にとっては一番大切です!!という方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方には申し訳ありませんがほとんどの方が『カット』は大切な施術で、「どう切るのか?」と同じぐらい「何で切るのか?」も大切です。今回はそこを詳しくお話していきます。

まず皆さまに馴染みのあるモノから・・・

「ブラント用カットシザー」

こちらは【真っすぐ】切る用のハサミです。長さの調節であったり段を入れたりと、まずはこのハサミを使ってヘアスタイルの土台を作っていきます。このハサミに求めるものは『切れ味』ここに限りますね。使う美容師側としてはハサミの大きさや指の長さとかのバランスがあるので手に馴染みやすいものが良いと思ってるのですが、生意気に僕は最初に買う時に「フィーリング的に」とかいって選びました。(そのころ「フィーリング的に」を言いたい年ごろでした。友達の影響で)とにかく扱いやすいのが良いと思ってます。意外なところでハサミの形で美容師の【カット姿勢】まで影響するって知ってましたか?なんかカットしている姿がカッコ悪い人と、素敵にカットしている人といますよね?ハサミの影響かもしれません。続いて・・

「セニングシザー」

スキバサミの事ですね。この様に「動歯」と「静歯」で形が違います。ギザギザした方の歯で髪の毛を捉えて真っすぐな歯の方で切っていくという仕組みです。この使い道は皆さんも何となく分かると思いますが【量を減らす】という行為と若干の【質感調節】になります。100円ショップでも今は売られているこういったハサミは誰でも同じような仕事ができる形になっています。同じだけの量の髪の毛を取って、同じ角度で同じ位置にハサミを閉じれば同じ量が取れる。というものですね。どこにどう入れるのか?で美容師とそうでない人とでは当然結果が違いますが。ハサミの仕事には差が無いとい言ったところでしょうか??あとは歯の形状で差があります。

この二つでも違い分かりますか?歯の本数の違いとギザギザな歯の先の形状が違います。最初の方は斜めになっていて後の方はV字になっています。見えますかね?先の斜めの方がハサミを入れた後馴染みやすいのがメリットです。あとの方はVのところでしっかり髪の毛を捉えるのでより一回一回ハサミ入れたときのパフォーマンスが均等になります。斜めだと少し髪の毛が逃げながら切られるため若干の誤差がハサミの開閉のたびにでます。そしてやった効果としては「髪の毛が動く」というのが大切な部分で、動きが欲しい場合は使用しても良いですが「量を減らしたくて」スキバサミで収まりを良くしようと思うと少し矛盾する時があります。「動く」と「おさまる」は反対なのでスキバサミで量を減らせば収まりが良くなるというのは疑問が出てきます。そして誰でも同じように使える便利なのはいいのですが、やはりいい所ばかりではなく個人的には【髪の毛が痛みやすい】と思っています。なので必要最低限でいけたら良いですね。次に・・

「スライドシザー」

一見最初の「ブラントシザー」と変わらないように見えますが、

良く見ていただくと歯が『丸い』です。少し丸みのある歯は髪の毛が切れにくくなります。そうする事でスライドカットという技術がやりやすくなります。スライドカットは【量感・質感調節】をする為の技術で、美容師がカッコつけて切っている風な時は大抵この切り方です。なかなかお客様には「ただただカッコつけて切っている」のか?「本当に必要だからその切り方をしている」のか?見分けるのは難しいと思います。僕は3:7で必要だからです。信じてください。でも少し『カッコいいかな?』っていう下心も・・・。このハサミは上司の言葉を借りて言うと「艶を残しながら量を減らす」というメリットがあります。スキバサミと違う所です。でもデメリットとしては技術者の腕によって差が出る。ということです。誰がやっても同じというわけにはいきません。ちょっとしたハサミの角度やハサミを閉じるスピードとスライドさせるスピードのバランスだったり、計算して早く綺麗に結果が出るように考えて入れていきます。おまけで・・

「ショートシザー」

上が最初のブラントで、下がショートシザーです。少しハサミが小さいのが分かりますか?色々な用途の為に使われます。細かい所のカットをしたり、ポイントで髪の毛を間引くときに使ったり。小さくてハサミのパワーが弱いためたくさんの髪の毛を切るのには適していません。

こんな感じでハサミは意外とたくさんあって使い方次第でお客様の髪の毛に与える影響も変わってきます。でもこれもまだ成長の途中だと思っています。これから勉強してもっと的確に素敵にハサミを使いこなせるようにしていきます。

最後に、とはいえハサミも消耗品で包丁などと同じで使っていると切れ味が落ちてきます。なので頼りにさせていただいているのが三和技研さんで、ハサミのメンテナンスをしてもらってます。定期的にハサミを整えてもらい常に万全の状態でお客様に施術できるように協力してもらっています。有難いことです。

そんな感じでハサミってやっぱり大切ですね!って話でした。

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