デジタルパーマって??

こんにちは。今日は美容室にある色々なメニューの中で「パーマの種類が分かりにくい」であったり「普通のパーマとデジタルパーマの違いは?」であったりと疑問に思っていることのある『デジタルパーマ』について少し詳しく説明していこうと思います。

説明を進めていくにあたって

  1. ざっくりとしたデジタルパーマの定義について
  2. 普通のパーマとデジタルパーマの違い
  3. デジタルパーマのメリットデメリット
  4. お手入れするときの注意点は?

といった形でお話しできればと思っております。


まずはデジタルパーマの特徴ですが、最大の違いは【熱】を加えるのかどうか?になります。デジタルパーマの場合はカールを付けるために巻く《ロッド》と言われるものが普通のパーマとは異なります。コードで繋げられるようなロッドになっており若干普通のロッドよりも「重い」ですね。そのコードで機械とつないでロッドが温まっていきます。温度調節やロッドの重さに熱を加える時間などはデジタルパーマの機械によっても違ってきます。美容室としてはこの機械選びでも気を付けなければいけませんね。

ちなみにLilasでのデジタルパーマの機械選びは、ロッドが軽い(重いほうがテンションと言って引っ張る力が強くなるためにダメージにつながりやすいと考えているため)ものを使っています。温度もかなり自由度が高いのでほしい質感を目指して施術できます。更に温まっていないロッドを知らせてくれる機能もあるので再加温のリスクを避けられます。

工程は薬剤や美容室の方針によっても違いますが、クリーム基剤のパーマ液が多い為に一度1液をシャンプー台で流してから乾かしてロッドを巻いて加温します。その後ロッドを外して2液をつけます。この工程だとストレートパーマに近いですね。

美容室によって違うのは薬を付けたままロッドを巻いていくお店があったり、シャンプー台で流した後に乾かさずに巻いていくお店があったりと様々です。個人的にはダメージを考えてさっきの工程で施術しています。でもこれは本当に薬剤にもよると思うので他店を否定しているわけではありません。そのうちLilasでももっといいやり方を見つけたら変える可能性もあります。はい。

このようにパーマ液を反応させてロッドに巻き付けることで形を付けるというのはどのパーマも同じですがデジタルパーマは熱の作用を使ってかけていきます。


普通のパーマとの違いについてですが、さっき説明した部分のほかには濡れているときにカールがしっかり出ているのがコールドパーマ(通常のパーマ)で、乾いているときにパーマを出しやすいのがデジタルパーマといった感じでしょうか?ライフスタイルやスタイリングの具合でどちらかが良いのか?スタイルとしてどっちがいいのか?と選んでいきます。


メリットデメリットについてですが、大きめのカールだけどしっかりかけたい時には特にいいです。普通のパーマで大きめにかけると、乾かすと伸びやすい特徴から上手にパーマを出すのが難しいです。ハリのある髪質の方であれば上手くいきやすいですが軟毛の方は本当に難しい。デジタルパーマは熱作用のおかげでコシが出ます。それに乾かしたときにカールが出やすいので大きめの1カールなどはデジタルパーマの方が合うのではないでしょうか?

そして先ほどの説明の通り少し工程が多くなるので、時間なども変わります。目安としては30分ほどですがLilasでは長くご予約の時間を取らせていただいております。

ロッドが普通のパーマよりも重くて熱を加えたりもするため巻いてある時間が若干長いです。なので少し重さを感じるかもしれません。巻いてあるときというよりはロッドを外した時に皆さん「あー軽くなった」と言われることがあります。

熱を加えることで「暑い」と感じることもあるので、もし気になるときは汗が出るまで我慢せず教えてください。

デメリットですが、ロッドに熱を加えてかけていくために地肌から離して巻き上げるので根元を立ち上げるスタイルには不向きです。トップをふんわりしたいという方は通常のパーマの方がいいかもしれませんね。

ロッドの細さに限界がある。温める熱線もロッド内に必要ですし通常のパーマよりもロッドが太いものからしかありません。これもショートの方だと足りない可能性がありますのでやりたいスタイルの長さによってはお勧めできませんね。


お手入れの注意点は?

お手入れが楽!というのがデジタルパーマの売りで見ることも多いかもしれませんね。これは最初にも説明させていただいたように乾かす時にカールを出しやすいためにそう言われます。ただ適当に乾かしても狙ったパーマのスタイルに絶対なるか?と言われたら「NO」です。伸ばして乾かすと真っすぐになってしまうのもデジタルパーマの特徴だと思います。なので6~8割ぐらい乾かしたらやりたいスタイルに合わせてパーマを作るように乾かします。例えばくるくると捻じったり、毛先から掌で支えてドライヤーを当てたりとほしいカール感によって変わります。ココはかけたときにしっかり聞いてほしいところです。でも普通のパーマよりもそうやってブローしたときにカールが出てくれますので難しくはありません。

最後にスタイリング剤で束感を出してもらえたら通常パーマよりも広がりにくくパーマスタイルが作れると思います。

一度もやったことのない方はぜひ。

皆さんが健康で笑顔でいていただけると嬉しいです。

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