カラーリングのムラについて

こんにちは。今日は「カラー」について説明させていただこうと思います。

色々な理由で【カラーが綺麗に染まらない】という事が起きてきます。その中でも「ムラ」になってしまう事が原因として多いです。ムラというのは場所によって色が違ってしまい『シマシマ』になってしまうような状態です。

例えば・・根元:黒 中間:茶 毛先:黄

といった感じになっていたり、逆の場合もありますね。グラデーションカラーなど狙って色の差を作っているのであればいいのですが、そうではなく崩れた状態になっていると「品」の無いカラーに見えてしまう事もあります。

ではどうしてこういった状態になってしまうのか?について掘り下げていきます。


色の抜け具合に差があり時間がたってムラになってくる

これは一番起こりやすい現象です。人によって色のモチが違うのと同じように、場所によって髪の毛の太さやダメージも違うため差が出てきます。最初にイメージしやすいダメージを考えてみると、「毛先」が痛んでいる。という事はお客様も多くの方が実感していたり知識として知っていると思います。ダメージしているという事は髪の毛の表面の「キューティクル」が傷ついています。それに中のタンパク質などの成分も少なくなっている可能性が高いです。こうなるとキューティクルが無いことで「蓋」がちゃんと閉まっていないような状態なので中のものが出やすくなります。それに中のタンパク質などが減少すると染料が吸着できるところも減るために髪の毛の中に入れる量が減ります。という事は健康な髪と比べて中の量も少なく出ていきやすくなる為「色持ち」が悪くなってしまします。早めにカラーが出来ればその差も感じないかもしれませんがスパンが空いてしまえば差が大きくなり【ムラ】になってきます。

毛先だけでなく「表面」が明るい人もいます。表面や顔回りは毛が他の場所よりも細くなりやすいのでダメージの違いと同じように差が出てきます。それとは別にこの場所は『紫外線』の影響もあります。縛ったりしても表面や顔回りは紫外線の影響を受けやすく「褪色」します。外に出ることが多い方は特に「すぐに表面の色が抜けてしまう」と言われます。

このように自然と起こる原因で一番多い点がこういう部分になります。


ホームカラーとの併用

特に『白髪』が気になるという方で美容院でカラーしているけど間にホームカラーも挟んでいます。という方がいらっしゃいます。そうするとムラになる原因として「暗くなる」や「前・表面と後ろで差が出る」ということが出てきます。

暗くなる。というのは単純に美容院で使っているカラーより暗い色を使っている。という事もありますが「前回・前々回カラーした部分まで塗っている」という事もあるんです。少し細かいですが、白い髪の毛を染めるように染料が濃くなっています。美容院では根元の伸びてきた髪と、すでにカラーしてある髪で違うカラー剤を塗り分けるためあまり問題ないのですが家だとそうはいきません。もし毛先までホームカラーをしているのであれば「黒々」としてしまっているのでないでしょうか?伸びたところだけ塗ってます!!という方でも、サロンカラーの間で染めるという事なので「2・3週間」で染めているという方が多いです。そうすると1cmもない長さしか伸びていません。本当に伸びたところだけしか塗ってないでしょうか?おそらく美容師が塗っても必要以上に前回までにカラーしている髪まで塗ってしまうと思います。(もしそのペースで染めるとしたら他に暗くならない方法があるのでカラー剤をコントロールしています。)家で自分でやるとどうしても中間に伸びていってしまいます。濃い染料がそうやって何度も重なることで暗くなっていきます。

あと前や分け目などの目立つところだけ塗ることも多いので後ろや襟足などと差が出てきます。

出来ればその日限りでリセットされるような白髪隠しを使っていただけるとありがたいです。


 

熱変性

あまり聞きなれない言葉だと思います。これはアイロンやコテなどの「高温」の熱を髪の毛にあてることで起こる髪の毛の変化です。生卵がゆで卵になるようなタンパク質の変化が少なからず髪の毛で起こっている状態です。

こうなると明るくするカラーを使っても明るくなりにくく、色は濁りやすくなります。よく美容師は「沈む」と言ったりしますが、普通毛の方よりも濁って暗くなってしまう事があります。

それにアイロンを当てることでカラーが「褪色」したりもします。

オイルなどのベース剤(洗い流さないトリートメント)などをアイロンする場合は事前につけておいて熱ダメージ予防をしていきましょう。


最近はあまりなくなりましたが、シャンプー剤などのケア剤によってカラーが染まりにくくなることもありました。

ケア剤で気を付けるのは【脱脂力】で、カラーの染料も「油分」でできているので脱脂力の高いシャンプーは色落ちも早いです。

デザインカラーなどであえて多色を混ぜてデザインしていくときは、むしろ「単色」よりも綺麗に髪の毛も見えますし立体感も出ていいとおもいます。ですがさっきまで紹介させていただいたように「品」の低下が予想されるような【ムラ】は避けていけるといいです。そのために気を付けるのはやはり「ケアが一番」。そしてホームカラーなども注意です。参考になれば幸いです。

 

皆様が健康で笑顔でいていただけると嬉しいです。

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