いま僕が勉強しているのが、『間違いない技術』『本物の技術』の勉強です。僕自身1から学びなおすつもりでいます。今までも技術の勉強はしてきていますが今回の「骨格理論カット」を聞いたときにもっと真理に近い技術を身に着けられると感じました。
正しいとは? 美しいである。
正しい技術を身に着けると言っても、何が正しいのか?正しいとは何か?それは美しいという事である・・・。講習の最初に先生から頂いた言葉です。【カットしている姿勢・所作・立ち振る舞い】までも意識して正しい美しい姿勢でカットする。そこからお客様の求めるものに応えられる本物の技術が生まれる。そういった話です。具体的に何を学んでいるかというと、「髪の毛を触らせていただく美容師なのであれば、まずは髪の毛が生えている土台の頭や顔を理解しないといけない」という事で人体についてまず少し教えてもらいました。ダヴィンチの絵を見たことあると思います。
人の体は良くできていて、この絵のように「円と四角」で書くことができます。手を広げた長さが身長とほぼ同じであったり、体のバランスというものはとても良く出来ています。そして顔や頭もそうなのです。
では少し質問ですが、顔の中心はどこか分かりますか?
正解は・・・・
「眉間」です。僕の下手な絵で申し訳ありませんが、、、
このようなバランスになってます。眉間が中心で眉毛の高さが真ん中のラインになります。そして「眉間から口まで」と「眉間から頭頂部」までが同じ距離になっています。更に上から1/4の位置から生え際になっていて、耳の付け根が真ん中の高さでそこに生え際がつながってきます。耳の穴は上から言うと3/4の高さにあります。なぜ下あごが外れているのか?というと、ガイコツになったのを考えるとイメージしやすいと思うのですが下あごというのは頭蓋骨と腱で繋がっているだけなので外れてしまいます。そしてこの下あごとのつながり方などで『顔型が変わっているだけ』なんです。頭蓋骨だけで言うとほぼ同じ形をしているという事でしょうね。ちなみに下あごも頭頂部から口までの顔全体が4/4だとした時に5/4の大きさになります。
こんな感じでバランスが絶妙にとれていることを理解していただけましたか?サイドから見るとこうなっています。
口の位置や生え際の位置や、襟足の生え際と後頭部の位置など4等分してみたバランスで説明できる形になっています。この頭頂部の位置から中心の耳上にある生え際までを結んだラインを「イヤートゥーイヤー」と美容師は呼んでいます。細かい事を言うとこのイヤートゥーイヤーの位置を教える時も微妙に言い方が違ったりするんですよ。「頭頂部から耳後ろ1cmのところ」とか色々と。でもこのように人体のバランスを紐解いて学ぶとスッキリ腑に落ちます。もう一つ上から見ます。
こうなります。僕達は三次元で生きていますので3方向からのバランスが大切です。《上下・左右・前後》どこから見ても素敵なヘアスタイルが美しいスタイルではないでしょうか?並べてみると・・
眉間の高さを横に「眉ライン」で分ければ上下に。眉間の位置から縦に「正中線」で分ければ左右に。「イヤートゥーイヤー」で分ければ前後に等分されます。そして美容師が使っている道具の凄さを知ってます
伝わりますかね?クシの長さがちょうど頭の大きさと同じにしてあるんです。頭頂部から口までの長さです。なので髪の毛を切るうえでの物差しのようにも使えるという事ですね。そうやってしっかり計算された道具と頭や顔のバランスの事をしっかり学び、更に全体のバランスも理解していけるとお客様に似合うヘアスタイルを提供できるようになっていくと思います。
でもお客様によって顔の形やバランスが違いますよね?そういったところが基本的なバランスを理解していくと、どこのバランスが違うから、ここのバランスを整えればいい。と応用がきいてきます。そして一人一人のお客様に似合うヘアスタイルを提供できるようになるはずです。「同じようなスタイルだけどなんかいい感じ。」「自然で素敵。」って言ってもらえるように。
こういた理論を知る事と出来ることは違うと先生も言われます。それを実際に切る事に活かせるか?という事で実践の練習もしてくれました。これだけ正確にバランスの取れた骨格に対して、切るときの立つ位置とコーミング(クシでとかす行為の事を言います)を練習してそこに更にハサミで切っていきます。正しい美しい技術は無駄がなく正確で速い。早く切れるというのも重要なところです。そういったところもハサミとクシの持ち方から教わり見直しております。
まだまだ1回目の講習だったのでこれからです!!フワッと「へーそういう感じなんだー」ぐらいにしか理解できていないこの理論をしっかり腹に落としてお客様に提供できるように練習していきます。